10月1日「外免切替」が厳格化!約40カ国走ってきた筆者が「海外での運転」考える

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それに慣れず、スピードをあまり落とさずに走ると、事故の可能性が高まるだけでなく、オービスのようなスピード探知のカメラに捕捉されることもあるから、しっかり減速したい。

筆者はオーストリアから帰国後、レンタカー会社を通じて罰金の請求が来た苦い経験がある。

「アルファベット以外」の国の標識

日本では、「日本語も読めないやつは運転するな」という論調をよく聞く。これをそのまま当てはめれば、「ドイツ語を読めないやつはドイツで運転するな」ということになる。

しかし、これまで筆者は、キリル文字(ロシア語などで使われる文字)が使われるブルガリアや、ハングル標記が基本の韓国でも特に危なげなく運転してきた。

韓国の道路標識。アルファベットでもSeoulやDaejeon(大田)と書かれていることに注目(筆者撮影)

標識で大事なのは、「行き先」「制限速度」「止まれ、一方通行、進入禁止などの安全上重大な標識」の大きく3種だ。

「行き先」については、アルファベットで書かれていれば、おおよそ見当はつく。たとえば、今夏走ったフランスの場合、「PARIS」も「LYON」も、フランス語を知らなくても「パリ」「リヨン」と読めるだろう。

もちろん、読みづらい地名もある。「BORDEAUX」や「REIMS」はフランス語の知識がなければわからないかもしれない。しかし、これが「ボルドー」や「ランス」であることがわかるぐらいでなければ、道路に限らずさまざまな場面で苦労するだろう。

ブルガリアの道路標識もキリル文字とアルファベットの2種類で表示(筆者撮影)

一方、ブルガリアや韓国でも、写真のようにアルファベット表記との併記が多いので、困ることはなかった。

数字の標識があれば、制限速度であることはわかるだろう。ただし、イギリスとアメリカは今でもヤードポンド法のため、スピード標識もマイル表示である。

イギリスの高速道路の制限速度は通常、時速70マイルで、キロメートル換算すると時速112kmとなるが、クルマの速度計もマイル表示なので、それに合わせていればよく、無理に換算する必要はない。

また、「止まれ」や「進入禁止」は、多くの国で日本の表示とよく似ているので、見ればすぐにわかる。ある程度、国際的な統一が図られているのだ。

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