「東京ジャイアンツタウン」が目指す地域との関わり方 2年後の完成に向けた現在の取り組みを聞いた

他球団のスタッフが球場へ視察に来るケースも多いという。
「いろいろ参考にしていただいたり、『この部分は面白い』と言っていただいたりしています。そもそも、これまではスタンドがあるファーム球場というのは少なかったんです。ほとんどのファーム球場は選手の鍛錬の場、トレーニングの場という位置づけだったのですが、このスタジアムはファンサービスや地域交流の拠点といった位置づけで、新しいファームの在り方が模索されている時代なのかなと。その潮流をジャイアンツタウンスタジアムが後押ししているとすれば、大変うれしいことです」(梅崎氏)
長いコロナ禍があり、スポーツやライブなどのエンターテインメントが見直され、NPBファームリーグ(イースタン・リーグ、ウエスタン・リーグ)には、2024年から「オイシックス新潟アルビレックスBC」「くふうハヤテベンチャーズ静岡」といった球団が新規参入。時代のうねりの中、東京ジャイアンツタウンは良いタイミングで出てきた施設ともいえる。
スポーツに親しめる環境を提供
「『TOKYO UNITE』(東京をホームタウンとする15のスポーツチーム・団体が協力し、新たな価値を生み出すプロジェクト)やJリーグのサッカーチーム『東京ヴェルディ』など同じエリアにあるスポーツプロジェクトやスポーツチームとタッグを組み、子供向けのマルチスポーツ体験を継続してやっていきたいです。野球やサッカーだけではなく、子供がかけっこをしたり、キャッチボールをしたり、いろいろなことに挑戦する中で、自分が面白いと思うスポーツを見つけてくれれば理想的かなと。
東京ジャイアンツタウンを体験した子供が、ジャイアンツで将来活躍する選手になってくれたりすれば素敵なことですよね。しかし、スタンスとしては、エリートのアスリートを養成するというよりも、スポーツに親しめる環境を提供していきたいですし、そういうこともまちづくりの一環だと考えています。
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