まだ間に合う?"地に足がついた"東京「中古マンション投資」のキホン――価格高騰でも今が狙い目の3つの根拠
しかし、こうした一部の富裕層や海外投資家が巨額の利益を手にするマネーゲームのような世界と、私たちが主戦場とする中古マンションの市場では、まったく異なる景色が広がっています。
結論から言えば、東京の不動産、特に中古マンションは、世界的に見ればまだまだ「割安」であり、大きな成長の余地を残しているのです。その最大の根拠となるのが、不動産の収益性を示す「利回り」です。
海外の主要都市、例えばニューヨークやロンドン、あるいはアジアの香港や台北といった都市の不動産利回りは、軒並み2%を切っており、1.5%程度で取引されることもめずらしくありません。
ところが、東京の中古マンションは、管理費などを差し引いた実質利回りでも3.5%以上を確保することが可能なのです。
3年前には4.0%程度だった利回りが、価格上昇に伴い少しずつ下がってきてはいますが、それでも世界の主要都市と比較すれば、その収益性の高さは際立っています。
経済規模で言えば、東京はニューヨークやロンドンと何ら遜色はありません。にもかかわらず、なぜ東京の不動産だけがこれほど高い利回りを維持しているのでしょうか。
私は、これこそがまさに東京の不動産が「割安」であることの証明だと考えています。
この「歪み」に、海外の賢明な投資家たちはすでに気づき始めています。彼らにとって、日本の、特に東京の不動産は、将来的な値上がり益(キャピタルゲイン)と安定した家賃収入(インカムゲイン)の両方が狙える、非常に魅力的な投資対象なのです。
この世界基準との利回りの差は、今後、少しずつ是正されていくでしょう。つまり、東京の不動産価格はこれからも上昇し、現在の3.5%という利回りが3.0%に、2.5%に、そしていずれは世界の主要都市と同じ2.0%レベルへと、近づいていく可能性があると私は予測しています。
買うなら「今」がチャンス
「いつ買えばいいのか?」という問いに対して、投資の世界でよく言われる答えは「今でしょ」ですが、これは決して単なる営業トークではありません。
私がこの業界に入った18年以上前、「不動産は今が一番高い」と言う人は一定数いました。「不動産の値段が下がって、利回り8%程度にならなければ買わない」と言っていたお客様もいらっしゃいましたが、結果として、価格も家賃も上昇を続けていることは、歴史が証明しています。
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