収入が下がる前に準備!人生100年時代に必須「52歳からのお金習慣」。まず手始めにやるべきこととは? 「夫の資産と妻の資産は別物」

自分だけの資産、把握できていますか?(写真:kotoru/PIXTA)
人生100年と言われる中、いかに自由に楽しく、人生を味わい尽くすかを考えれば、何事においても基盤になるのは「お金」です。とはいえ、50歳になってようやく人生折り返し・老後の準備なんてまだまだ先、と思っている人も多いのでは。
しかしファイナンシャルプランナーの井戸美枝さんは「55歳から収入は下がっていく方が多いので、収入が下がる前に、3年ほど準備に充てておきたいものです。すると、52歳からスタートということになります。収入の落ち込みをカバーするためにも、52歳までにはスタートを切りましょう」と提言。
大切なのは家族や親の資産に頼らず、「自分だけの資産」を増やすこと、だと語ります。その理由とは?(本記事は井戸さんの著書『ひとりで自分資産はつくれる 52歳からお金を貯める・増やす』から一部を抜粋、再編集したものです)。
現在の「自分だけの資産」はいくら?
「自分だけの資産」がどれくらいあるか、知っていますか?
家族と暮らしていると、「家族のお金=自分のお金」と思い込みがちです。特に妻が夫の扶養に入っていて夫の収入で生活費をまかなっている場合、夫の収入の「少なくとも半分は自分のもの」と考える人もいるでしょう。
でも、夫の収入はあくまでも夫のお金。その一部を妻が自分の口座に入れると、法的には贈与になり、年間110万円を超えると贈与税がかかります。
夫名義の家も同じで、妻がパート代を夫名義の家の住宅ローンの返済に注ぎ込んでも、家は妻の資産にはなりません。夫の資産と妻の資産は別物なのです。
人生100年と言われる時代、50代にはまだまだ長い将来があります。万一の離別や死別、病気やケガ、失業などで家族のお金がなくなったとき、自分だけの資産がないのはとても怖いこと。
「いくらあるかよくわからない」という人は、きちんと把握することがこれからを安心して過ごすための第一歩です。

配偶者や家族のお金は、あくまでも生活費として渡されているだけであって、自分の資産ではありません。「黙ってへそくりにすると、自分名義の貯蓄でも配偶者や家族のものとみなされることも」(画像:『ひとりで自分資産はつくれる 52歳からお金を貯める・増やす』より)
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