3%超は33社、首位は驚きの4.8%! 「9月末に権利が得られる配当の利回り」が高い企業トップ203社ランキング

日本株の上昇トレンドが止まらない。日経平均株価は9月16日、取引時間中に史上初となる4万5000円を突破。9月18日には終値でも4万5000円の大台を超えた。
足元のような上昇相場が続いている間は、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙うのが株式投資の常道だろう。ただ、日本銀行が9月19日にETF(上場投資信託)の売却方針を発表したことで、もう一段の上値追いには不透明感も漂い始めている。こうした状況下では、配当収入をはじめとしたインカムゲイン(資産を保有していることで得られる利益)にも目配せをしておきたい。
9月は9月期決算企業にとって決算期末であると同時に、日本企業の7割を占める3月期決算企業にとっては中間期末でもある。このタイミングで中間配当を実施する企業も多く、年2回の配当を予定している会社に配当狙いで投資するにあたっては格好のチャンスとなる。
そこで東洋経済オンラインでは、9月末に配当の権利が得られる会社を対象として、配当利回りの高い上位約200社をランキングにまとめた。なお、これらの企業に投資して配当の権利を得るためには、権利付き最終売買日である9月26日までに当該銘柄を保有しておく必要がある。
利回り「3.5%超」は13社
それでは、ランキングを概観していこう。一般的に利回りが3.5~4%あれば「配当利回りが高い」とされるが、足元のように株式市場が上昇基調にある場合は利回りが低下しやすい。それでも、配当利回りが3.5%を超えている企業は13銘柄あった。
ランキング首位は、化粧品メーカーのノエビアホールディングスで、9月末の予想配当利回りは4.8%だった。同社は9月期決算企業で、期末の一括配当を予定しているため、9月26日までに購入すれば年間の配当を総取りできることになる。
その後も上位には9月期決算企業が並ぶが、14位に3月期決算のディーエムエスが入ってきた。同社は中間配当として1株当たり110円を計画しており、これだけで利回りは3.48%に上る。さらに来年3月末まで保有し続ければ、期末にも同118円の配当を予定しているため、年間で7.20%という高利回りを享受できる計算になる。
同社のように、中間配当の時点で高利回りで、かつ、年間でも高い利回りを得られる銘柄を見つけるには、ランキング表の「9月末予想配当利回り」と「年間予想配当利回り」の数値の差異を確認していただきたい。この数値が異なっていれば、9月末の配当に加えて、10月末以降にもプラスの配当を得られることになる。