リーフ、サクラ、モデル3…「EVに乗っている人」はどんな理由で買ったのか? 購入者データを分析した

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「買われ方」の観点から考えると、リーフが軽自動車BEVの2車種に近しい特徴を持っていそうなことが見えてきた。

そこで、最後に「購入車にあてはまるイメージ」のデータを紹介する。リーフを購入した人はリーフについて、モデル3を購入した人はモデル3についてのイメージをそれぞれ回答したものだ。

リーフで大きな特徴を示すのは、BEVのアピールポイントである「環境にやさしい」と、ランニングをはじめとした「経済的」なコスパに関する評価の高さである。一方で、それ以外の項目では他車を引き離すようなイメージを持たれていない。

軽自動車のサクラとeKクロス EVで目立った特徴が出ていないのは、価格コンシャスな層が普通車より多く、個性やキャラクターの好みで買われづらいためだろう。

一方、リーフは世界初の量産BEVとしての歴史がある点を鑑みると、少々もったいないと思えてしまう。とはいえ、2代目リーフも登場から8年近くが経っており、インパクトが薄れていることは致し方ないところだ。

新型リーフ登場で状況は変わるか?

今回は軽自動車BEVのサクラ、eKクロス EVから、BEVのパイオニアとして長きにわたり販売されているリーフ、日産初のSUVタイプのBEVであるアリア、そしてBEVのみを開発・販売するテスラのモデル3を取り上げた。

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ボディタイプも航続距離も価格帯も異なるため、直接的な比較分析だけでは不十分な点もあるが、今日の日本国内で主に購入されている主要なBEVの動向を見ることができたことだろう。

リーフのフルモデルチェンジ後、市場にどのような変化が訪れるのかも引き続き見ていきたい。

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三浦 太郎 インテージ シニア・リサーチャー

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みうら たろう / Taro Miura

北海道大学大学院理学院卒業後、インテージ入社。自動車業界におけるマーケティング課題の解決を専門とし、国内最大規模の自動車に関するパネル調査「Car-kit®」の企画~運用全般に従事。

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