リーフ、サクラ、モデル3…「EVに乗っている人」はどんな理由で買ったのか? 購入者データを分析した

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

なお生活の中での意識として、「さまざまな情報を積極的に取り入れるようにしている」に対して「あてはまる」「ややあてはまる」「あまりあてはまらない」「あてはまらない」の4段階で確認したところ、モデル3は43%の人が「あてはまる」と回答しトップであった。

2位はアリアの35%であり、リーフ:22%、サクラ:20%、eKクロス EV:19%の3車種はほぼ横並びである。

このようにモデル3オーナーは情報感度が高いため、SNSでの情報収集にも積極的であり、そこで得た情報がダイレクトに購入に結びつくケースも多いといえる。

テスラ車を一気に身近にした「モデル3」(写真:Tesla)

次に同一世帯内で2台以上(今回購入したBEV以外に少なくとも1台以上)を保有する人のボリュームを見てみる。すると、車種ごとに使われ方や移動手段としてのポジショニングの違いが浮かび上がった。

同一世帯内で「2台以上保有する人」を多い順に並べると、サクラ:70%、eKクロス EV:69%、リーフ:57%、アリア:55%、モデル3:45%である。

複数所有が約7割と高い軽自動車のサクラとeKクロス EVは、航続距離が限定的な点を考慮した近距離移動用を主なターゲットとした車種だ。その結果として、セカンドカー的な立ち位置での需要の高さが見えてくる。

「サクラ」は近距離用シティカーとして航続距離などを割り切って低価格を実現(写真:日産自動車)

リーフとアリアは5割強で、ほぼ同じ。複数台保有が最も少ないモデル3は、長距離移動を想定しないBEV中心の生活スタイルが確立されているケースや、都市部で駐車スペースが限られているケースが考えられる。

購入時に比較検討はしたか?

ここまで見てきたように、購入のきっかけや前提条件にはBEVらしい点が多く並ぶ結果となった。では、購入時の「比較検討車種の有無」はどうだったのだろうか。

他に「比較検討した車があった人」は、eKクロス EVが最も多く、約半数の49%。その次がモデル3で41%、そしてアリア(37%)、サクラ(31%)、リーフ(33%)と日産の3モデルは3割台だった。

次ページなぜ「eKクロス EV」は比較検討されるのか?
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事