■掃除がもっとも大事な修行の1つとされるわけ
しかも掃除は、部屋や庭をきれいにするだけではありません。心も磨き、人生をも輝かせるものでもあります。
もちろん「心を掃除する」のは、物理的には不可能です。けれども掃除をすると、ふしぎと頭の中や心の中、体の中、さらには仕事や人間関係などにたまったさまざまな不要なものまでがきれいに整理されます。
たぶん、みなさんも気づいているはずです。いろいろなところを掃除したあとに、心身になぜかいい変化が表れることに。
たとえば――、
頭の中でぐちゃぐちゃしていた考えが、整理されてきませんか?
マイナスに傾いていた心が、明るくなってきませんか?
体にたまった疲れが、スーッと消えていきませんか?
掃除をすると心も体も元気になる
気のせいではありません。それは掃除が心におよぼす効果です。だからこそ仏教は、日々の掃除は心の掃除にも通じると、もっとも重要な修行の1つとしているのです。
掃除をすると心身にどんな変化が起こるのか。PCをイメージすると、わかりやすいかもしれません。
PCは、不要なデータがメモリにたまって重くなると、動作が遅くなりますよね? でもクリーンアップ機能を使って、不要なソフトやファイルなどを削除してあげると、ずいぶん軽くなります。稼働スピードも上がります。
掃除をすると、それと同じことが脳や心、体の中で起こるのだと思います。掃除に一心不乱に集中することによって、不要な情報や、余計な思考、感情から離れて、心が軽くなり、体も元気になる。そうすれば、仕事をはじめとするさまざまな物事を進めやすくなるのでしょう。
「掃除力」には、これだけ心身の状態を整える力があるのですから、当然、人生にもいい影響を与えてくれます。
もしあなたがこれまで「掃除なんて、毎日やらなくてもいい」とか、「目についたところだけ、ちょっときれいにするだけで十分」「汚れたら新品を買えばいい」など、掃除を軽んじてきたのなら、いますぐ改めましょう。
定期的に、できれば毎日、整理・整頓・清掃の3つを意識して掃除に取り組むことをおすすめします。余計なもの、不要なものから離れる力が磨かれ、きっと人生が好転します。
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