ご飯は「そうめんでいいよ」…その一言にネット上の怒りが収まらないワケ たかが一言?そこに透けて見える「上下意識」の罪深さ

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そうめん以外でも、「焼きそばでいいよ」「うどんでいいよ」など、一年を通して使われるこの言い回し。そのほかにも興味深い意見がありました。

「ビジネスと家庭の文脈がごちゃ混ぜ」という指摘も

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そもそも「〜でいいよ」という言葉は、その前に「何が食べたい?」などの質問の回答として出ることも多い。

だから、そういう質問自体をしない。聞くとしても「米と麺どっちがいい?」「そうめんとうどんどっちがいい?」など選択形式にしたほうがいいという提案。

さらに、ビジネスの場面だと、上司から部下に対し「簡単でいいから資料作って」という言い回しをするから、「そうめんでいいよ」という言い回しをするのは、ビジネスと家庭の文脈がごちゃ混ぜになっているのでは、という指摘もありました。

確かに、こうしたちょっとした言い回しというのは、言っている本人も自覚してない「上下意識」「役割分担意識」がにじみ出るもの。

「そうめんでいいよ」の言葉で論争が起きるのは、「パートナーに下に見られている」ことへの抵抗感が現代では強まっていることへの表れなのかもしれません。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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