iPhone Airは自社設計モデム「Apple C1X」を採用するなど、基本性能の向上を重視。アップルが薄型を投入した理由とは
そのことを消費者が意識する必要はないし、使っていて差を感じることもほとんどないだろうが、「気づかず快適に使える」こと自体が目的ではある。
Wi-Fiや自撮りカメラにも独自要素
今回の新製品の中身をよく見ると、「アップル製」「新規設計」の部分が特に多い。
新製品全モデルでWi-FiやBluetoothを担当する通信チップは、やはり自社設計の「Apple N1」に変わった。アップルによれば、AirDropやインターネット共有のように「Wi-FiとBluetoothを使う処理」の効率が上がる可能性があるという。
自撮りなどに使われるフロントカメラも、新たに「18MPセンターフレームフロントカメラ」になった。一般的にイメージセンサーは4:3などの縦横比なのだが、新しいフロントカメラ用では1:1、すなわち正方形になる。
従来、たくさんの人数で自撮りをする際、横長のレイアウトで写真を撮りたい場合には、スマホを縦から横に持ち替えて撮影する必要があった。しかし新iPhoneでは、縦持ちのまま、自撮り写真は縦でも横でも、好きなレイアウトで撮れる。しかも、AIがレイアウトを自動的に判断する機能もあるので、縦レイアウトで撮っていたところに人が入ってきたら自動で横レイアウトに変わる。そうやって、多人数での自撮りが撮りやすくなっているわけだ。


今回に関しては、そういう新機軸を「どのモデルにも載せている」ところが特徴と言える。
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