浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 島田裕巳著
本書は、日本に存在する仏教宗派を個別に取り上げ、その特徴、宗祖の思想、教団の歩み、社会的影響などを宗教学者が解説したもの。対立と融合を繰り返しながら発展してきた日本仏教の歴史を概観し、現代社会における各宗派の影響力なども考察する。
空海、法然、親鸞、道元など、宗祖の小伝も掲載。また、もともと葬儀とはまったく関係のなかった仏教が、なぜ葬儀を執り行うようになったのか、なぜ日蓮だけがたびたび映画や舞台の題材になるのか、あるいは、曹洞宗の寺院の数はセブン‐イレブンの店舗数より多いなど、各宗派のさまざまな薀蓄(うんちく)なども興味深い。宗派の存在は、日本の仏教を知るうえで大きな意味を持つことがわかる。
幻冬舎新書 798円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事