「シミ、シワだけでない健康リスク」「9月は紫外線ダメージが重大」多くの人が知らない日焼けの真の恐ろしさ…ダメージを加速させる"NGケア"は?

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大塚氏は「UVインデックス3以上で日焼けリスクがあり、環境省も日中の外出時には日焼け止めの使用を推奨しています。『秋だから安心』という考えは危険な誤解です」と指摘します。

日焼けによる「深刻な健康リスク」

大塚先生
大塚篤司/近畿大学医学部皮膚科学教室 主任教授。医師。コラムニスト。信州大学卒業、京都大学大学院修了後、チューリッヒ大学病院での客室研究員や京都大学医学部特定准教授を経て、2021年より現職に。アトピー性皮膚炎を含む皮膚アレルギーの分野を専門とし、ニキビ治療や日焼け止めについてなど私たちの日々に有益な情報の発信も積極的に行う。『アトピーの治し方』(ダイヤモンド社)をはじめ、著書が多数あり、新著に『医師による医師のためのChatGPT入門 臨床がはかどる魔法のプロンプト』(医学書院)

夏に「こんがりした日焼け肌」を目指す人もいる中、日焼けの何が問題なのでしょうか。

「『たかが日焼け』と軽視してはいけない」と大塚氏は美容への影響だけでない、深刻なリスクについて警告します。

日焼けを放置すると、皮膚細胞のDNA損傷が蓄積し、皮膚がん(メラノーマ、基底細胞がん、有棘細胞がん)発症リスクが2〜3倍に増加します。

特に20歳未満での重篤な日焼けは、将来の皮膚がんリスクを大幅に高めることが報告されています。

また、急性症状として脱水症状や細菌感染、慢性影響として免疫機能低下、光老化(コラーゲン破壊による深いシワ・弾力低下)、白内障のリスク増加もあります。光線過敏症や日光角化症(前がん病変)の発症リスクも高まります。

夏の間、たっぷり日焼けをしてしまった肌のケアには、何を使ったらいいのでしょうか。ドラッグストアで手軽に購入できるアイテムの中から、大塚氏がおすすめを紹介します。ポイントは、成分で選ぶということ。

ドラッグストアで買える!「おすすめスキンケアアイテム」

キュレル 「ディープモイスチャースプレー」2750円(税込み)

セラミド機能成分が配合されているため、紫外線ダメージで乾燥し、バリア機能が低下した肌を健やかな状態に整えます。スプレータイプなので、外でも手軽に使用できます。医薬部外品で子どもにも使用できる低刺激の化粧水です。

キュレル
(画像:花王公式サイトより)
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