往年の老舗「キャバレー」が再び脚光! 2代目オーナー夫妻が挑む起死回生ストーリー 《大阪・十三》 映画『国宝』のロケ地でも話題に

今ではあまり聞かれなくなった”キャバレー”だが、大阪・十三の地には半世紀以上にわたり、ひときわ豪華な輝きを放ち続けるグランドキャバレー「グランドサロン十三」がある。
創業以来、きらびやかなシャンデリア、曲線美を持つソファー、そしてステージでの多彩なショーで多くの人々を魅了。最近では夜の社交場という枠を超え、その唯一無二の存在感で映画『国宝』のロケ地になるなど注目されている。
一方、コロナ禍やキャバレーに対する社会的な偏見など、ここに至るまでにはさまざまな逆境があった。2代目オーナーの宮田泰三さんと妻で秘書のマリアさんは、どのようにして困難を乗り越えてきたのだろうか。

コロナ禍を逆手に取って改革
2代目オーナーの宮田泰三さんが先代の父・静長(よしなが)さんから経営を引き継いだのは、2020年の初めだった。
それまで泰三さんは鉄道会社に勤務し、安定した収入を得ていたのだが、父のつくり上げた店舗を後世に残したいという使命感から事業承継を決意。
しかし、間もなく新型コロナウイルス拡大の影響を受け、2021年は200日以上もの休業を余儀なくされる。それでも泰三さんはこの危機を逆手に取り、改革の機会と捉えた。
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