デスクワークが体の衰えと肥満を招く!?→医師が指南"運動苦手"でもできる「座り方を工夫するだけの下半身トレ」と「低山歩行」

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腰を押さえるシニア
運動不足による衰えの程度は加齢とともに強くなります(写真:Luce/PIXTA)
長時間のデスクワークと食生活の欧米化は、現代人の体を静かにむしばんでいます。運動不足や肥満はもちろん、生活習慣病のリスクも高まり、気づけば健康寿命そのものが縮んでしまうでしょう。
本記事は矢作直樹氏の著書『ちょっと魂、洗ってみる』より一部抜粋・再編集。誰でも今日から取り入れられる運動習慣を紹介します。

デスクワークと手厚すぎるケアは身体の敵だ

わたしたちの身体は、毎日ある程度動かしていないとだんだん衰えていきます。しかもこの動かさないことによる衰えの程度は加齢とともに強くなります。身体を動かすことで睡眠中に行われる修復作業(神経や筋肉のメンテナンス)がスムーズに進み、結果として機能維持につながります。

現代は大半の人がデスクワークになり、食も戦後米国の市場と化して和食から離れたために、肥満にはじまる生活習慣病が増え続けています。さらに、厚労省が整備した国民皆保険制度のもとで、寝たきり高齢者でも延命を含め手厚い治療やケアを受けられるようになりました。そして国民もそれを当然の権利として享受してきました。しかし、生物としての人を見た場合、こうした〝手厚すぎるケア〞は、自立心や身体への労りの気持ちをなくす一面もあります。その結果、身体力が衰え、生活の質そのものが損なわれる可能性すらあるのです。

ではどうしたら身体を守れるのでしょうか。それは「ある程度意識して動かすことを習慣化する」ことです。朝起きて顔を洗うように。わたしの場合は、二十四節気を念頭に、四季を問わず山に入ってする仕事があるので、そのための準備をしています。とくに冬場は一か月近く入ることもあるので入念に行っています。

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