5年で資産1億円達成のkenmo氏 「いま注目の10銘柄」。東証改革で"中小型株ブーム"が到来?

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オリオンビールの缶
(写真:nunokawasan7/PIXTA)
4万3876円――。8月19日に史上最高値を更新した日経平均株価。さらなる株高期待がある中、『会社四季報』の先取り情報でお宝銘柄を探そう。『週刊東洋経済』9月13日・20日合併号の第1特集は「最高値相場で勝ち抜く株」だ。

4月初めの「トランプ関税ショック」で急落した日本株は一転、上昇トレンドの最中にある。7月下旬の日米合意等で関税への警戒感が薄らぎ、日経平均株価は安値から約1万3000円もの大幅上昇を遂げた。投資家のリスク選好が一気に回復した格好だ。

中小型株が相場の主役に

特徴的なのは、ここ数年ほとんど盛り上がらなかった中小型株が、相場の主役となっていることだ。例えば東証グロース市場250指数は、今年4月7日の531.72ポイントを底に、わずか数カ月で50%超上昇している。大型株やバリュー株ではなく、新興企業や成長株が相場を牽引する姿は、久しく見られなかった光景だ。

週刊東洋経済 2025年9/13・9/20合併号(最高値相場で勝ち抜く株)[雑誌]
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「中小型株ブーム」の火付け役を担ったのは、今年から本格的に始動した東証のグロース市場改革だろう。2030年までに時価総額100億円に届かない企業は、原則として市場からの退出を迫られる。経営陣に危機感が芽生え、成長戦略を前倒しで実行したり、企業間の統廃合を模索したりする動きが強まっている。

グロース市場の過去を振り返ると、大相場の後にしばし停滞する、というサイクルを繰り返してきた。この点は注意する必要があるが、今回の東証改革は「かなり本気らしい」という声も耳にする。

もしグロース市場が名実ともに「本当に成長する企業のための市場」へと変貌を遂げるなら、これまでのように一過性の盛り上がりで終わるのではなく、市場全体に厚みのある資金が流れ込み続ける可能性がある。足元の相場がその転換点となるか、目が離せない。

こうした中、私が来年以降を見据えて注目している銘柄を、4つの観点から紹介していきたい。

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