5年で資産1億円達成のkenmo氏 「いま注目の10銘柄」。東証改革で"中小型株ブーム"が到来?
また、自動車メンテナンス受託事業を主柱とするナルネットコミュニケーションズも、8月12日の今第1四半期決算が増収増益と、好調な滑り出しになった。同日、カー用品チェーンのイエローハットが当社株を16%超取得して第2位の大株主になったとも発表されており、シナジー発揮に期待したい。
割安感強い高収益銘柄
3つ目は、まだまだ割安に放置されている中小型株だ。例えば、東京・城南6区を地盤に富裕層向け不動産事業を展開する、ランディックス。19年に上場した後、しばらく業績が伸び悩んだが、ここにきてようやく軌道に乗り始めた。富裕層顧客のストックが厚いことが強みで、前期の営業利益率も11.1%と悪くない水準だ。
ほかにも、プラント解体工事に特化するユニークな企業、ベステラが面白い。かつては低単価案件の受注が業績の足かせとなっていたが、新体制となって以降は受注の選別を徹底し、収益性の改善が進んでいる。IR活動にも力を入れており、ようやく本来のポテンシャルを発揮し始めた印象だ。
最後に「今年は冴えなかったが、来年の回復に期待したい銘柄」を挙げておきたい。一過性の要因で業績が落ち込んだ企業が再び回復フェーズに入るタイミングを狙うのも、株式投資では有効な手段だ。
まずはプレミアグループ。自動車向けローン事業を展開し、金利上昇も今後追い風となる。前期は増収増益を維持したが、システム障害の影響が想定を超えたことで、税引き前利益は会社計画に大きく未達となった。
今期もその影響が残る見通しだが、本業のビジネスは順調だ。一過性のトラブルにすぎないとみれば、来期以降の業績回復を視野に入れた投資妙味がある。
また、AnyMind Groupも来期以降に注目したい。短尺動画の収益単価下落により今期は大きくつまずいたが、海外展開やEC支援など複数の成長ドライバーを抱えている。足元の逆風を乗り越えれば、再びグロース企業としての評価を取り戻す可能性がある。
ここ数年の投資書籍を見ると、「積み立て」「誰でも簡単に」「ほったらかし」といったキーワードが並び、いかに「コツコツ堅実に」取り組むかという路線が主流だった。
ただ、直近発売した拙著『5年で1億貯める株式投資』が好評を博しているように、成長期待のある個別株を選定して投資するというスタイルも支持を集めている。著者本人がいちばん驚いているのだが、想像の100倍くらい売れている。皆さんが投資にチャレンジするきっかけになれば幸いだ。
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