5年で資産1億円達成のkenmo氏 「いま注目の10銘柄」。東証改革で"中小型株ブーム"が到来?
業績好調なIPO株
1つ目は、今後注目したい直近IPO(新規株式公開)銘柄だ。まずは、東証グロースの技術承継機構。後継者不足や事業承継に悩む中小製造業をM&A(合併・買収)によってグループ化して成長してきた。少子高齢化が進む日本での需要は強いと思われ、市場の評価が一段と高まる可能性がある。
次に、グロース株ではないが業績が好調な直近IPO銘柄、JX金属にも注目したい。日本を代表する非鉄金属の総合素材メーカーで、今年3月に東証プライムへ新規上場した。
8月5日発表の今第1四半期(25年4~6月)決算では、スマートフォンやAIサーバー向け需要拡大を背景に、情報通信材料セグメントが伸長し、業績の上方修正と配当の増額を発表。決算後に「割安感が是正されていく」と判断して購入した銘柄の1つだ。
今後は、9月25日に東証プライムへの新規上場を控えるオリオンビールもウォッチしておきたい。例年に比べてIPO件数が少ない中、時価総額300億円規模が見込まれ、機関投資家を含めて資金が集まりやすい。沖縄ブランドという独自性もあり、上場後の需給面でも注目に値するだろう。
2つ目は、直近8月の決算で印象に残った銘柄だ。まず注目したいのは、田植機が主力の農機具メーカー、井関農機だ。現在は構造改革の最中だが、米価上昇を背景に農家の購買意欲が高まっていることから、8月8日の今第2四半期(25年1~6月)決算では、今期業績見通しの大幅な上方修正を発表した。値上げ効果の発現を考えると、下期以降にもまだ業績上振れの余地を残している。
安定感という観点からは、ダイトロンにも注目している。電子部品・半導体の商社機能に加えメーカー機能も併せ持つ同社は、売り上げ規模こそ中堅ながら、収益性の高さと株主還元姿勢の強さを備える。業績進捗も良好で、足元の株価にはまだ割安感がある。
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