「合法ではあるけれど…」33年間で22回 ≪婚姻届と離婚届≫を出すしかなかった事実婚夫婦が語る"夫婦別姓"のリアル。"子どもたちの思い"も聞いた

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自宅で食事をするファミリー
子どもの出産や、生命保険の手続きのために結婚・離婚を繰り返してきたファミリーを取材しました(すとらいぷ/PIXTA)
夫婦別姓をめぐる議論は長年続いているが、「家族のアイデンティティー」を理由に消極的な意見が国会の審議の場で出るなど、いまだに進展は見えていない。
だが本当に名字が”家族のアイデンティティー”を左右するのか?家族で姓が違うことは子どもに影響があるのか?
本連載では、夫婦別姓を選び暮らす人々に取材し、実際の姿を追う。
本記事は後編です。(前編:『「婚姻届を出しては離婚」「夫の実家からは一時"出入り禁止"に」事実婚歴"33年目"の夫婦に聞いた正直な感想』

別姓ファミリー、子どもたちが感じていたこと

長男の翔太さんは、母・妹と、自分が別姓であることをどう感じていたのか。

「小さいときは何も考えていなかったです(笑)。小学生くらいの頃に、友達から聞かれたときは、『うちは夫婦別姓だからだよ』と説明していました。それでみんな納得していたと思います。

友達や周りの大人から、否定的なことを言われたことはなかったですね。自分自身は、”父と母の名字が違うんだから、兄妹でも名字が違うのは当たり前”と思っていました」

長女と次女は6学年差があるため同じ学校に在籍した時期がなく、名字について質問を受けたことがないという。

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