
子どもの出産や、生命保険の手続きのために結婚・離婚を繰り返してきたファミリーを取材しました(すとらいぷ/PIXTA)
夫婦別姓をめぐる議論は長年続いているが、「家族のアイデンティティー」を理由に消極的な意見が国会の審議の場で出るなど、いまだに進展は見えていない。
だが本当に名字が”家族のアイデンティティー”を左右するのか?家族で姓が違うことは子どもに影響があるのか?
本連載では、夫婦別姓を選び暮らす人々に取材し、実際の姿を追う。
別姓ファミリー、子どもたちが感じていたこと
長男の翔太さんは、母・妹と、自分が別姓であることをどう感じていたのか。
「小さいときは何も考えていなかったです(笑)。小学生くらいの頃に、友達から聞かれたときは、『うちは夫婦別姓だからだよ』と説明していました。それでみんな納得していたと思います。
友達や周りの大人から、否定的なことを言われたことはなかったですね。自分自身は、”父と母の名字が違うんだから、兄妹でも名字が違うのは当たり前”と思っていました」
長女と次女は6学年差があるため同じ学校に在籍した時期がなく、名字について質問を受けたことがないという。
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