
今回お話を伺ったのは、地方在住の石川彩子さん(仮名、61歳)。
取材協力者の募集に応募があり、取材をお願いしたところ、「“別姓ファミリー”なら、私の家族にも話を聞いたほうがいいのでは」と、石川さんの夫・山田大輔さん(仮名、65歳)、長男・山田翔太さん(仮名、28歳)にも同席してもらえることに。取材当日は、親子3人の和やかな雰囲気に包まれていた。
山田さんは大学教員、石川さんは大学職員として山田さんの研究活動をサポート。「プロジェクトによってパートタイムやフルタイムを切り替えながら働いてきた」という。お二人には長女(33歳)、長男・翔太さん、次女(26歳)の3人のお子さんがいて、長女と長男は山田姓、次女は石川姓だ。
事実婚33年目を迎え、山田さんは「実際に生活してみると、利用できない制度があったり、逆に思っていたよりできることがあったり。そういう発見をしていくのも面白かったです」と笑顔で語ってくれた。
「選択的夫婦別姓」が注目された90年代
同じ大学の法学部の大学院生と学部学生として出会ったお二人。そのあと山田さんは海外留学し、帰国後に研究室の助手に。大学院生になっていた石川さんとほどなくして結婚した。「夫婦別姓」を提案したのは山田さんだったという。
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