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猛暑の夏、なぜ「エクシブ」が人気? "会員制ホテル"の知られざる利用実態と価格動向

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  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
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宿泊と食事を別の場所で行う「泊食分離」は、例えば筆者が長年取材してきた由布院温泉(大分県)では早くから実施していた。当地は個人経営の旅館が大半で、宿で食事しても近くの食堂やレストランに行ってもよい。町全体で観光客をもてなす意識からだった。

観光地で目立つ訪日外国人は1泊2食スタイルに慣れておらず、日本人の意識も変わってきた。2017年からは観光庁も宿泊スタイルの一環として泊食分離を推進している。

ただし、これができる温泉地は東日本なら「箱根」や「熱海」、西日本なら「有馬」や「道後」「別府」のような施設近くに回遊できる街があり、遅い時間まで営業する飲食店がないと難しい。立地やその日の気分で、どこで夕食や朝食を取るかは変わるだろう。

会員権価格の相場は?

ここまで会員制ホテルとしての利用実態を紹介してきた。気になる「エクシブ」の会員権の相場は現状どうなっているのだろうか。

「施設ごとに4つのグレード(※)がありますが、価格は施設や年間の泊数によっても異なります。下位グレードは上位グレードの部屋を利用することはできません」

(※)①スーパースイート(S)グレード、②スイート(E・SE)グレード、③ラージ(C・EC)グレード、④スタンダード(A・CB)グレードの4タイプがある。

「例えば人気が高い『離宮シリーズ』(エクシブ湯河原離宮、箱根離宮、有馬離宮)の会員権価格(バージョンZ/年間13泊タイプ)はCBグレードで約540万円~、Sグレードで約2000万円(2025年6月現在)。運営管理費(年会費)は約9万2000円~約18万円(税込)です。

エクシブ湯河原離宮、有馬離宮のECグレードでは約820万円(2025年7月現在)。運営管理費は約10万円(税込)となっています」

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【会員権価格は一部で上昇も】

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