猛暑の夏、なぜ「エクシブ」が人気? "会員制ホテル"の知られざる利用実態と価格動向
「最近の年間宿泊者数は約199万人です(2024年度)。この10年ではコロナ禍での落ち込みはありましたが、約170万~190万人で推移しています。全国各地にあるホテルは、オーナーである会員様やご紹介された方がご利用いただけます。法人会員様の場合は、会社の福利厚生として従業員のみなさまもご利用できます」
会員は1部屋を共同で所有するシステムで、年間宿泊数枠を持っている。そのためリピート宿泊も多く、近年はワ―ケーションでのビジネス利用も増えた。会員からの紹介で利用経験がある人、勤務先の保養所的な感覚で利用した人もいるだろう。
子連れ旅、友人旅に向く施設は?
実際に現地に行って何をするか。目的により場所や施設が変わるのは一般の観光ホテルと同じだ。人気施設を例にシーン別の使われ方を聞いてみた。
「夏場は軽井沢や蓼科など避暑地にある施設のご利用が高まりますが、特に小さなお子様連れのファミリー層には、屋内外にプールがあるクラシックタイプのエクシブが人気です。また、エクシブ初島は、離島ならではのリゾート感も味わえます」

何年か前、友人の紹介客として「エクシブ蓼科」に宿泊した30代女性は、こう話す。
「外観や内装も豪華な洋館で、当時20代だった私は友人とポージングを決めてセレブ風写真を撮りました。スイートルームに宿泊し、初日は陶芸アクティビティに参加して2日目は近くの湖でミニクルーズに乗船したのを覚えています」
同施設は、イギリス貴族が郊外で過ごす館“ブリティッシュ・カントリースタイル”をイメージして建設されたという。森の中だが屋内外の温水プールもある。陶芸やミニクルーズはホテル主催のイベントではなく、オプショナルで楽しんだようだ。


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