猛暑の夏、なぜ「エクシブ」が人気? "会員制ホテル"の知られざる利用実態と価格動向
また、初島(静岡県熱海市)は、熱海港から高速船で約30分の立地にある。現在「グランドエクシブ初島クラブ」の名称で運営されており、首都圏から一番近い離島だ。
前身は1993年に別の会社が開業した「初島クラブ」で、それを同社が事業承継して2000年にオープン。ヘリポートも備えており、中にはヘリコプターで訪れる客もいる。2023年9月、広大な庭で行う「オーシャンテントサウナ」もスタートした。
5名定員の部屋でグループ利用
最初の「エクシブ」が開業してから40年近い歴史があり施設数も増えた。例えば新婚時代に利用した人が結婚記念日などに利用したり、子ども時代に親に連れられて行った人が大人になって家庭を持ってから利用するケースもある。
「そうしたアニバーサリーでのご利用は強いニーズがありますが、各施設は初めてご利用される方にも施設の空間や宿泊体験そのものをサプライズに感じていただけます。
また、5名定員の大きな部屋を(中には寝室が2部屋のタイプも)多数用意しており、3世代でご利用されて絆を深める機会になったという声も多く寄せられています」
ちなみに「エクシブ」の人数カウントは小学生以上から。未就学児はカウントされないので、利用者の中に幼稚園児・保育園児が1人いれば5人部屋を6人で利用できる。
大手旅行代理店のサイトでも競合ホテルの「5人部屋プラン」があり、多人数宿泊には一定の需要がある。部屋の広さは施設によって異なるが、今回調べた限りでは競合は50㎡未満が多かった。エクシブも「Aグレード」(スタンダードグレード)と呼ぶ部屋は50㎡未満だが、「Cグレード」(ラージグレード)の部屋は70㎡以上になる。
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