ソニー・平井社長が経営方針を説明、テレビ再建、イメージング・ゲーム・モバイル強化で営業利益4250億円超掲げる【会見詳報】

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今日のスピーチではエレクトロニクス事業の立て直しが喫緊の課題としたが、私はネットワークビジネスも重要と考えている。昨年から「ユーザーエクスペリエンス(顧客体験)」を掲げ、事業部間の垣根を越えてソニーらしい商品・サービスをお届けする体制づくりを進めている。ネットワークサービスを提供する専用の事業部もある。

確かにいくつかの事業部門をまたいでしまうとスピードが遅れるかもしれないが、担当役員制を敷いてスピーディーに判断してもらうようにしている。私の直轄事業としてはテレビ、ネットワークサービス、ソニー・コンピュータエンタテインメントの3つだが、スピードが落ちることないよう事業展開していきたい。

--テレビはコア事業でないと位置づけたにもかかわらず、「有機ELテレビ」「クリスタルLEDテレビ」といった独自商品の製品化を、どう投資しながら進めていくのか。

「クリスタルLEDテレビ」の商品化は、現時点で詳細について話せることはない。今後のテレビビジネスの考え方としては、まずは現行の液晶テレビで魅力的な商品を出していくということになるだろう。新しい技術を自社で全て手掛けるのではなく、他社との協業も視野に入れて幅広く事業のあり方を考えていく。

--本当に8期連続赤字のテレビ事業を続ける必要性はあるのか。

テレビ事業については、13年度にターンアラウンドするという強い意志で動き出している。テレビは多くのコンテンツを楽しむデバイスとして家庭の中心にある。さらにはソニーのDNAに、脈々と受け継がれている重要な製品でもある。今後の黒字化が視野に入っている以上、ビジネスを継続させていく。

--テレビ事業を、政府主導でパナソニックやシャープと統合する案が浮上しているようだ。この可能性については。

テレビ事業のアライアンスについてはさまざまな可能性がある。現時点で話せるものはない。さまざまな可能性があるとだけ言っておく。

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