ソニー・平井社長が経営方針を説明、テレビ再建、イメージング・ゲーム・モバイル強化で営業利益4250億円超掲げる【会見詳報】
--13年度にテレビ事業を黒字化できた時、販売台数やエレクトロニクス事業に占める売上高比率はどう変化しているのか。
昨年11月、テレビ事業は売上高が横ばいでも黒字化すると申し上げた。市場の平均価格が下がっていることを考えると、11年度の2000万台からは増加すると考えている。エレクトロニクス事業に占めるテレビの比率が、著しく変化することは想定していない。
--アップルがスマートテレビを出すのではないかといううわさが飛び交っている。もし本当に発売されると、テレビ市場を抜本的に変えてしまうゲームチェンジャーになるかもしれない。ソニーが8期連続赤字のテレビビジネスにこだわり続けるのも、将来的なスマートテレビ戦略を見据えたものなのか。
他社の商品について、私が何か答える立場ではない。ただソニー側から見ると、いかにソニーのテレビ、もしくはテレビ体験を強化していくかが重要になる。さらには画質や音質、デザインといった商品力で、どうやって差別化するかを徹底的に追求しなければならない。自信を持ってお客様に提供できるテレビを、これからも出していきたいと思っている。
スマートテレビの定義にもよるが、すでにソニーはコンテンツ配信プラットフォーム「Sony Entertainment Network」をはじめとする、さまざまなネットワークにつながるテレビをお届けしている。まずは黒字化を視野に入れながら、ソニーグループの中で強い信念と、社内のDNAを承継して事業を進めていく。