「1人のはずが子ども部屋から喋り声が聞こえてきて…」宿題・レポートを《生成AI》にやらせる学生に「欠けた視点」。親や教員ができる対処法は?

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学校の勉強や宿題をするときにAIを使ったことがあるかについては、小学生の36.6%、中学生の44.6%が「ある」と回答。作文や読書感想文の構成作り、誤字脱字のチェック、宿題の丸付けなど、主に補助的に利用しているようだ。

高校生、大学生ではさらに広く浸透している。仙台大学AI教育研究チームの「学生と教員を対象とした生成AIの教育利用状況と意識に関する全国調査」(2024年7月)によると、課題やレポートを作成する際に生成AIを利用したことがある高校生は60.1%、大学・大学院生は65.9%だった。

調査では、生成AIが出力した結果を課題やレポートにコピー&ペーストして提出したことがあるかについても質問している。何と高校生は28.1%、大学・大学院生は25.8%、学生全体の27.8%と約3割がコピペした結果を提出したことがあると回答しているのだ。

文部科学省はこのような事態を危惧し、「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」(2023年7月)を発表。生成AI活用の“適切ではないと考えられる例”として、「各種コンクールの作品やレポート・小論文などについて、生成AIによる生成物をそのまま自己の成果物として応募・提出すること」と明記している。

「先生にバレるよ」が結局一番強い?

小中学生などが生成AIを宿題に使わない理由は、「先生にバレて叱られそうだから」ということが多いようだ。小中学校の先生は、必ずしも生成AIに詳しいわけでもないし、AIチェッカーなどの存在も知らないことも多い。それでもやはりバレる可能性は高い。

かつては、「夏休みの宿題を親に手伝ってもらった子」が数多くいた。小中学校の教員は子どもの普段の文章力、言葉遣いなどを把握しているため、普段書かない文章、使わない言葉遣いから、親に手伝ってもらったことは分かってしまうのだ。

生成AIの出力を自分で書いたように直すのは、小中学生には難しい。多くの場合、ちょっとした点から生成AIを使ったことが分かってしまうというわけだ。

小中学生は基礎学力、文章力や計算力などその他の能力を育てるべきときだ。宿題を子どもに自分でしてほしい保護者は、「AIで書いたか調べるツールもあるし、すぐに先生にバレてしまうよ。自分で書いた方が早いと思う」とアドバイスするのがよさそうだ。

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