「1人のはずが子ども部屋から喋り声が聞こえてきて…」宿題・レポートを《生成AI》にやらせる学生に「欠けた視点」。親や教員ができる対処法は?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ほとんどの大学教員は、大学生がChatGPTでレポートを出してくることに困り果てている。

「最初の授業で、レポートをAIチェッカーでチェックしていること、どんなレポートだとAI判定されるのかなど、細かく示します。そこまで丁寧にやると、ChatGPTで出力したレポートをそのまま提出してくる学生はさすがに減りますが、ゼロにはならない」と、ある教員は苦笑いする。

大学の客員教授をしている筆者も、レポートの生成AI対策として「自分の考えを根拠となる出典(記事名、URLまで含む)をつけて述べよ」と指示したことがある。ハルシネーションについて指導した上で、生成AIが苦手なことを条件に含めたため、さすがに自分の手で調べて書くだろうと考えたのだ。

ところが、根拠となる出典にリンク切れ、存在しない作家や著作、存在しない記事をつけてくる学生が続出。ChatGPTに出させたものを確認せずそのままつけたため、指導の対象となった。

なお、試しに筆者が同テーマでGPT-4oに書かせたときは、すべての出典が存在しないものだった。最近登場した最新版のGPT-5に同テーマで書かせたところ、最適とまでは言えないが、とりあえず存在する出典を出してくるまでにはなっている。

コピペを提出する学生は明らかに年々増えており、見破るのが難しくなってきていることを感じる。しかし、自分で調べて時間をかけてレポートを仕上げた学生と、何も考えずにコピペして出した学生とで同じ成績をつけるわけにはいかない。

“確実に本人が書いたもの”を採点するためには、テスト期間にその場で書かせることにするしかないのかもしれない……と悩んでいるところだ。

小学生の36%、中学生の44%が宿題などでAI利用

ニフティキッズのAIに関する調査(2025年5月)によると、ChatGPTの利用経験は小学生は50.7%、中学生は62.5%に上る。

ChatGPTでは13歳以上という年齢制限があり、18歳未満も親権者または法定後見人の同意が必要とされるが、対象外の子どもたちもかなりの割合が使っている実態がある。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事