浦和レッズ「売上高200億円クラブ」への虎視眈々、《2年連続で売上高100億円》でも拭えない危機感の正体

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冴えない成績でも衰えない人気
2023年度(103億8400万円)、2024年度(102億1100万円)と、Jリーグクラブとして初めて2年連続で売上高100億円を突破した浦和レッズ。同クラブを除けば、1993年のJリーグ開幕以降、売上高100億円を記録したのは2019年度のヴィッセル神戸(114億円)だけだ。
神戸のこの売上高は、親会社である楽天グループからの協賛金を含むスポンサー収入が74億円超を占めていた。これに対して、2023年度の浦和はスポンサー収入が42億2300万円。三菱重工業、三菱自動車工業からの協賛金も少なからずあったが、神戸よりは比率が低く、約100社のパートナー企業に支えられていた格好だ。入場料収入も21億4500万円をたたき出した。
2024年度も売上高は同水準を維持。このうち、スポンサー収入は41億0800万円、入場料収入が20億1200万円と、横ばいで推移した。さらに入場料収入を深掘りすると、1試合当たりの平均入場者数は3万7519人で、YBCルヴァンカップを制覇した2016年度を上回った。シーズンチケット保有者も2万人台に回復した。コアファンの回帰と新規層の開拓が順調に進んで、この規模の収入を確保した形だ。
埼玉スタジアムを訪れる観客が一定水準に達したことで、グッズ収入も16億円弱と前年度からほぼ変わらず。2024年度はJ1で13位、ルヴァンカップは3回戦敗退、天皇杯には不参加と、成績自体は芳しいものではなかったが、浦和の人気が衰えることはなかったといえる。
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