《映画の年間興行収入を徹底比較》『国宝』『鬼滅の刃』で「25年の興収」は大盛り上がり!『天気の子』などで歴代最高の19年を上回れるのか?
それでも、今年は秋以降の下半期にも期待作は多い。8月末には『第78回カンヌ国際映画祭』で好評を博した『8番出口』、9月には3時間超えの邦画実写大作『宝島』や人気アニメの劇場版新作となる『チェンソーマン レゼ篇』が公開される。
11月には細田守監督の4年ぶり新作『果てしなきスカーレット』、12月には大ヒットが続くディズニーの人気アニメ続編『ズートピア2』や『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』も控える。
映画興行は水ものであり、もちろん断定はできない。しかし、順当な結果になれば、今年は歴代最高年間興収の更新が十分期待できそうだ。
過渡期を迎えていた映画業界の“新たなはじまり”

年間興収のTOP10を見ると、2010年代後半がTOP4を占めていることがわかる。
洋高邦低の市況だった1990年代後半から2000年代中盤を経て、アニメやテレビ局映画の大ヒットで邦画が映画興行を牽引するようになった2010年代中盤以降、年間興収は2000億円台の大台がデフォルトになっている。
コロナ前まで映画はエンターテインメントのメインストリームのメディアだった。邦画アニメとハリウッド大作から100億円超えのヒットが毎年のように年間何本も生まれ、年によって邦画実写の話題作がそのなかに顔を出した。
そのピークが2019年だ。翌年からのコロナ禍で人々のライフスタイルが変わり、それまでの勢いや流れは断たれる。しかし、そこから映画興行は着実に復興してきた。映画から世の中的な話題を生み出し続けることで、100億円超えのスーパーヒットが戻り、2023年は歴代最高興収の85%ほどに迫った。
そうしたなか迎えた2025年は、過渡期を迎えた映画業界がさまざまな変革や試行錯誤を繰り返してきた成果が、ひとつの形として表れた。それは一筋の光明どころではなく、いきなり真夏の太陽が上った状況を迎えた。ここから映画館での鑑賞が若い世代のライフスタイルの一部になる“映画業界の新たな時代”がはじまるのかもしれない。
ただ、映画には当たり外れがあり、それは時代や時の運、世の中の流れに大きく左右される。成功や成長が約束されないところがエンターテインメントのおもしろいところだろう。まずは今年の流れがここから長く続いていくことが期待される。
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