「祖父の家の片づけに来てくださったのは、東日本大震災で被災された方々でした。お話をうかがうと、『私たちは、阪神・淡路大震災で被災した人たちに助けてもらったんです』とおっしゃっていたので、少しでも恩返しできたらなと。
私自身、祖父の家が被害を受けて、被災者の大変さや現地のニーズを自分ごととして考えられるようになったので、せっかくこんな車を持っているんだし、現地でできることがあるんじゃないかと思いました」
うつみさんは静岡市清水区(2022年9月)を皮切りに、自然災害で被害を受けた秋田県五城目町(2023年7月)、石川県能登町(2024年1月)、山形県鮭川村(2024年8月)でボランティアをしてきた。消防車で向かい、支援物資や生活用水の配布、使えなくなった家財道具の運搬、泥のかき出しなどを行ったという。

「消防車は『働くための車』ですからラフに扱えるし、傷がつくのも気になりません。能登半島地震のときには、名古屋市上下水道局緑営業所にお願いして生活用水を分けていただき、11時間かけて運びました。消防車の高圧ポンプを外したおかげで、たくさんの荷物を積んで運搬できるんです」

うつみさんがたどり着いた「究極の車」
28台もの車を所有してきたうつみさんだが、実は一番長く乗っている車が、この消防車なのだという。
「欠点といえば、座席のリクライニングができないことと乗り心地が硬いことくらい。でも、それも消防車に乗る醍醐味だと思っています。遊園地のアトラクションに乗っている感覚なんですよね。最小回転半径4.1mと軽自動車ぐらい小回りが効きますし、燃費も10km/Lでベンツよりいい(笑)。いいことしか思いつかないですね」
消防車は車好きのうつみさんがたどり着いた「究極の車」なのかもしれない。

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