気になるのは、その維持費だ。うつみさんによると2025年の自動車税は1万7600円、車検代3万7500円。4ナンバー車は車検を毎年受けなければならないが、それでも年間維持費は5万5000円ほどと安い。
「ただし、買うときはよく調べたほうがいいかもしれません。製造から20年以上経った消防車、特に寒い地域で使われていた消防車にはエアコンが付いていないことが多いんです。
それに『自動車NOx・PM法』※にも注意が必要です。法律の適用地域内では基準値をクリアしていない車は車検に通りませんし、他地域から適用地域に入ることも禁止されています。幸い、私の消防車はレギュラーガソリン仕様なので、問題なく登録できています」
※ディーゼル車から排出される窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の総量を特定の地域で削減する法律
買い物や旅行、ボランティア活動にと大活躍
こうして自家用車仕様になった消防車をうつみさんは「普段使い」している。消防車で買い物にも行き、マックやコメダ珈琲、ファミマにも行く。

たくさん荷物が積めるので、家族や友人との旅行やキャンプでも大活躍だ。また、勤め先の新入社員歓迎会では、うつみさんが消防車で会社から飲食店まで新入社員を送迎するのが「目玉」になっている。

消防車に乗っていると、子どもたちが反応してくれるのがうれしい、とうつみさんは目を細める。
「子どもたちは『消防車だ!』と笑顔で振り向いたり、手を振ってくれたりするんですよ。これには子ども好きの妻も喜んでいて、今では旅行に行くときも『ベンツじゃなくて消防車で行こうよ』と言ってくれます」

消防車は災害ボランティア活動にも役立っている。それまでボランティア活動をしたことがなく、興味もなかったが、祖父の家が床上浸水したことで考えが変わったという。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら