「だから、高くても自分の乗りたい車を買うようにしています。そのために何かを我慢したりはしていないですね」
自家用に改造して乗用車より維持費が安価に
そんなベンツ好きのうつみさんが、思いがけず消防車を所有することになったのは冒頭で紹介したとおり。落札後、うつみさんは平日に有休を取って、出品者である千葉県匝瑳市役所に引き取りに行った。
「興味津々という感じで職員の方が5人くらい出てこられて、『個人で買ったんですか?』『何に使うんですか?』と質問攻めにされました」

その後、自宅から離れたところに借りている駐車場に置いておき、妻に打ち明けるタイミングを見計らっていた。
打ち明けたのは友人家族と温泉旅行の夜。「めちゃくちゃ気分がいいときに言ったら?」という会社の同僚のアドバイスを参考に、お酒も入ってみんなが気分良くなっている夕食時に話を切り出した。
「妻は驚いて、座っていた座椅子ごと倒れました。帰宅後も『意味わかんない』とくり返し言っていましたね」
うつみさんが落札したのは、消防団で13年使われていた6人乗りの消防車で、走行距離はわずか3600km。だが、クモの巣や卵がびっしりと付いており、きれいとは言いがたい状態だった。また、消防車を自家用車として登録するためには、車体に書かれている消防団の名前を消すなど、さまざまな条件をクリアする必要がある。
そこで、うつみさんは2カ月かけて車検に通る車になるように改造した。わからないことは陸運局に行き、直接教えてもらった。
「グラインダーではしごを切断し、高圧ポンプも外した結果、重量を500kg軽くすることができました。高さを抑えたり、ポンプ部分を荷室にしたりして、8ナンバーを4ナンバーに変えて。軽トラなどと同じ小型貨物車として登録したので、高速道路も普通車料金で走れます」

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