電話も撮影もAIが先回り支援するPixel 10シリーズ登場。通話時に予約メールを表示、撮影はGeminiが構図を指導

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AI処理専用プロセッサは60%高速化。アプリ動作を左右するCPUは34%向上。画像処理エンジンも刷新した。

GoogleのAI部門DeepMindとの共同開発でGemini軽量版が端末で動く。AI機能20以上がクラウドなしで使える。

メモリはPixel 10が12GB。ProとPro Foldは16GB。将来のAI拡張を見据えた容量を確保した。

実用性重視の新AI機能群

AI機能は多彩だ。

まずマジックサジェスト(Magic Cue)。文脈を読んで提案する。メッセージに「サウサリート」と地名が出れば経路を提案し、カレンダーの空きも表示する。レストランの話ならGmailから予約情報を引っ張ってきてワンタップ返信を可能にする。電話では予約番号や人数を先回り表示する。

次にマイボイス通訳(Voice Translate)。通話をリアルタイム翻訳する。日本語は英語に、英語は日本語に変換される。声質はそのまま維持される。海外のホテルやレストランへの電話で威力を発揮する。固定電話でも他社端末でも使える。画面には文字起こしも出る。日本語からの通訳の場合、当初は日英のみの対応だ。

マイボイス通訳
マイボイス通訳は、電話での通話中に自分の声に近いトーンで自動翻訳するという機能だ(筆者撮影)

カメラコーチも面白い。Geminiが撮影をガイドする。「全身ポートレート」「建築物との構図」「影を活かした撮影」といった選択肢が出る。選ぶと「ズームアウトして全身を」など具体的な指示が画面に表示される。AI生成の参照画像で新しい構図も示してくれる。

カメラコーチ
AIが構図を指南してくれるカメラコーチ(筆者撮影)

グループ写真の撮影時には「オートベストテイク」が作動する。シャッターを押すと数秒かけて最大150枚の写真を自動撮影・分析し、全員が最適な表情をしている1枚を自動生成する。

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