SUV以外の選択肢、新型BEV「A6 e-tron」シリーズ発売。スポーツバックとアバント、スポーツグレードのS6も設定、アウディ電動化戦略の行方

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さらに東京都では、購入者が再生可能エネルギーや充放電設備などを導入すれば、補助金が上乗せとなるケースもある。また、自動車税に対する「グリーン化特例」や「環境性能割」、自動車重量税に対する「エコカー減税」の税制措置などもあるため、これらを利用すれば購入費や車検時などの維持費を低減することが可能だ。A6 e-tronシリーズはもちろん、BEVなどの購入を考えている人は、ぜひ事前にチェックしてみてほしい。

アウディ電動化戦略について

フォルクスワーゲングループジャパンCEO兼アウディ ジャパンのブランド ディレクターのマティアス・シェーパース氏
フォルクスワーゲングループジャパンCEO兼アウディ ジャパンのブランド ディレクターのマティアス・シェーパース氏(写真:三木 宏章)

以上がA6 e-tronシリーズの概要だ。このモデルに限らず、日本市場におけるBEVの販売比率はまだまだ低いが、一充電走行距離が700kmを超え、最大で846kmを実現する当シリーズに対し、市場がどんな反応を示すのかが非常に気になるところだ。

ちなみに、アウディ ジャパンは、3年前の2022年に「2025年までにBEVの国内販売比率を35%にする」といった目標を掲げていた。だが、冒頭で述べたように、国内におけるBEV販売は苦戦している。アウディ ジャパンでも、ここ数年のBEV販売構成比は12%くらいだという。

では、今回のA6 e-tronシリーズ導入で、当初の2025年目標値「35%」は達成できるか。これに関し、プレス発表会の席で、フォルクスワーゲングループジャパンCEO兼アウディ ジャパンのブランド ディレクターのマティアス・シェーパース氏は、このシリーズの発売だけで「35%の達成は難しい」とする。また「おそらく今後も10~15%程度だろう」と予測する。それだけ、日本市場においてBEVの販売拡充は難問なのだ。

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