SUV以外の選択肢、新型BEV「A6 e-tron」シリーズ発売。スポーツバックとアバント、スポーツグレードのS6も設定、アウディ電動化戦略の行方
また、先進運転支援システムでは、45個のLEDセグメントを装備した「マトリクスLEDヘッドライト」を採用。LED光源と精密な光学デバイスを組み合わせたカメラシステムによって、状況にあわせて配光を可変させ高度に制御する最新のヘッドライト機構だ。例えば、高速走行でハイビーム使用時にカメラが対向車や先行車を検知すると、そのエリアへのハイビームをオフにしつつ、それ以外の車間エリアや周辺は明るく照らし続けるといった機能を持つ。

加えて、ヘッドライト上に備えた「デジタル・デイタイムランニングライト」は、オプションの「デジタルライトシグネチャー」も装着可能。任意の8つの点灯パターンを選択できることで、柔軟な光のカスタマイズを楽しめる。テールライトも、室内の「MMIタッチディスプレイ」によって8つの点灯パターンを切り替えることもできる。ほかにも、停車時に後続車が近づくとOLEDセグメントを強く点灯させることで車間距離の確保を促す機能や、ハザードランプに連動して警告シンボルを表示する機能も搭載し、後方の高い被視認性に寄与する。
さらに、オプションには「ARヘッドアップディスプレイ」も用意。ドライバー前方のフロントガラスに速度、交通標識、アシスト情報、ナビゲーションシンボルなどの関連情報を、車両から最大約200m先に焦点を合わせた位置に仮想表示することが可能。ドライバーの視線の移動を最小限に抑えつつ、運転に必要な多様な情報を提供できる機能を持つ。
価格と補助金について

A6 e-tronシリーズの価格(税込み)は、スポーツバックの場合、スタンダードの「A6 Sportback e-tron performance」が981万円で、レンジパッケージ装着車は1045万円、スポーツグレードの「S6 Sportback e-tron」は1440万円だ。また、アバントでは、スタンダードの「A6 Avant e-tron performance」が1012万円、スポーツグレードの「S6 Avant e-tron」は1471万円となる。
なお、BEVやハイブリッドは、補助金を使うことで購入価格を抑えることができる。A6 e-tronシリーズの場合、全タイプが国の「クリーンエネルギー自動車導入促進(CEV)補助金」の対象車だ。また、地方自治体の補助金も利用できる場合がある。たとえば、2025年度内に個人で「Audi A6 Sportback e-tron performance」を購入する場合、国のCEV補助金は68万8000円。また、オーナーが東京都在住であれば、令和7年度ZEV車両購入補助金を利用でき、補助金額は別途32万円をプラス。合計で100万8000円の補助金を使えることになる。
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