SUV以外の選択肢、新型BEV「A6 e-tron」シリーズ発売。スポーツバックとアバント、スポーツグレードのS6も設定、アウディ電動化戦略の行方
各タイプの動力性能は、まず、A6スポーツバックe-tronとA6アバントe-tronの場合、1基の電気モーターを搭載した後輪駆動方式を採用。システム最高出力は280kW(ローンチコントロール起動時、通常時270kW)を発揮し、0から100km/hまでの加速時間は5.4秒、最高速度は210km/hを実現する。
また、スポーツグレードのS6スポーツバックe-tronとS6アバントe-tronは、車体前後に2基の電気モーターを搭載した独自の4輪駆動システム「クアトロ(quattro)」を採用。システム最高出力は405kW(ローンチコントロール起動時、通常時370kW)で、0から100km/hまでの加速時間は3.9秒。最高速度は240km/hを発揮する。
回生システムについて

アウディ ジャパンによれば、A6 e-tronシリーズの長い航続距離の実現には、高度な回生システム(回生ブレーキ)も大きく寄与しているという。回生システムとは、減速時に発電しバッテリーに電力を供給する機能のことで、効率的かつ発電量の大きい回生システムほど、結果的にBEVの航続距離を伸ばす効果も生み出すことが多い。
A6 e-tronシリーズでは、最大220kWを回生し、システムは日常のブレーキプロセスのうち約95%に対応する(可動する)という。また、回生はフロント・リヤ両アクスルで行うが、軽度の減速時は効率化のためにリヤアクスルのみで実施。また、より強力な電動モーターの搭載により、後軸での回生ブレーキ性能が格段に向上しているという。

さらに、PPEを採用するQ6 e-tronシリーズなどと同様、統合ブレーキシステム(iBS)も採用。減速の度合いなどに応じ、機械的な摩擦ブレーキと電動モーターによる回生ブレーキを最適に組み合わせたブレーキングを可能とする。なお、回生ブレーキの減速度はステアリングホイールのパドルシフトを使って2段階に調整することが可能。また、ドライバーがアクセルペダルから足を離すと、車両が惰性で走行し電費を向上させるコースティング走行も可能だ。
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