SUV以外の選択肢、新型BEV「A6 e-tron」シリーズ発売。スポーツバックとアバント、スポーツグレードのS6も設定、アウディ電動化戦略の行方

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歴代のr-tronモデル
歴代のe-tronモデル(写真:三木 宏章)
今回発売になったA6/S6を含む、最新のe-tronモデル
今回発売になったA6/S6を含む、最新のe-tronモデル(写真:三木 宏章)

e-tronは、前述のとおり、アウディが展開するBEVブランドだ。元祖は、2009年にドイツのフランクフルトモーターショーで発表したコンセプトカーで、2人乗りスポーツモデルの「e-tron」。その後、2015年に発表したSUVタイプのコンセプトカー「e-tron quattroコンセプト」などを経て、2018年に初の量産EVでSUVタイプの「e-tron」を欧米で発売開始する(のちに「Q8 e-tron」へ車名変更)。

一方、日本では、現在、スポーティな4ドアクーペ「e-tron GT」のほかは、SUVがメインだ。フルサイズの「Q8 e-tron」、ミッドサイズの「Q6 e-tron」、コンパクトサイズの「Q4 e-tron」といった3タイプを用意。これらに対し、新型A6 e-tronシリーズは4ドアクーペとステーションワゴンとなるため、国内e-tronラインナップがより充実することになる。

A6 e-tronの外観

A6 Sportback e-tron のサイドシルエット
A6 Sportback e-tron のサイドシルエット(写真:三木 宏章)

A6 e-tronシリーズの特徴は、まず、アウディがポルシェと共同開発した「PPE(プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)」を採用していること。効率性とパフォーマンスを両立させた最新のBEVプラットフォームだ。PPEの採用モデルは、2025年4月に日本導入したミッドサイズSUVのQ6 e-tronシリーズに次いで2番目。このプラットフォームにより、新型A6 e-tronシリーズは優れた走行性能と一充電走行距離、高い効率性や充電能力、そしてアッパークラスに匹敵する広い居住空間などを実現するという。

ボディサイズは、A6スポーツバックe-tronが、全長4930mm×全幅1925mm×全高1495mm(エアサスペンション装着車は全高1470mm)。A6アバントe-tronは全長4930mm×全幅1925mm×全高1530mm(エアサスペンション装着車は全高1510mm)。また、スポーツグレードのS6スポーツバックe-tronは全長4930mm×全幅1925mm×全高1465mm、S6アバントe-tronは全長4930mm×全幅1925mm×全高1505mmだ。4ドアクーペのスポーツバックとステーションワゴンのアバントでは、全高こそ異なるが、全長や全幅は同じとなる。

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