《映画歴代興行収入ランキング》4位に『鬼滅の刃』の衝撃!『国宝』はTOP50入りも、“TOP10に邦画実写ゼロ”。2つのランキングから傾向を解説

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猗窩座
歴代興行収入TOP5に食い込んできた『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』。写真は十二鬼月・上弦の参である猗窩座。強大な力を持ち、炭治郎たちの前にたちはだかる(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

夏休みに入ってからも快進撃を続ける『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』が、公開31日間で興行収入257.8億円を突破し、日本の歴代興収ランキングで4位まで浮上した。

『君の名は。』(2016年/251.7億円)、『アナと雪の女王』(2014年/255億円)を抜き、3位の『タイタニック』(1997年/277.7億円)も射程圏内。来週にはTOP3入りになりそうだ。

上半期に一大ムーブメントとなった『国宝』も堅調で、公開73日間で105億円を突破。邦画実写歴代興収1位の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年/173.5億円)以来、実に22年ぶりの100億円超えとなり、歴代45位、邦画実写歴代3位にランクインした。

歴史的なヒットに湧く映画業界だが、歴代興収TOP10に目を向けると、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』のランクインによって、TOP10内の邦画実写はゼロになった。

そこには、近年の映画業界のヒット傾向と近年の苦境が表れている。それでは早速、「歴代興収トップ10」と「邦画実写歴代興収トップ10」の2つを見ていこう。

吉沢亮
上半期の映画界を代表するムーブメントになった映画『国宝』。写真は主人公・喜久雄を演じた吉沢亮(C)吉田修一/朝日新聞出版 (C)2025映画「国宝」製作委員会

歴代ランキングを席巻するアニメの“4つの勢力”

歴代興収ランキングTOP10の内訳は、アニメ8本(うち洋画アニメ1本)と洋画実写2本。近年の年間映画興収ランキングのTOP5は、ほぼアニメが独占していることに表れているが、とくに邦画アニメが圧倒的に強い。

そんなアニメのなかでも、次ページの歴代興収ランキング(8月17日時点)を見ると、4つの勢力があることがわかる。

※外部配信先ではランキングがうまく表示されない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。

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