元yutori執行役員の「27歳起業家」、飲食業界に転身して”快進撃”のワケ Z世代に支持される「店づくり」のコツを聞いた
次にくるトレンド「韓国ベーグル」に着目
さらに勢いは止まらない。続いて今年の5月、阿佐ヶ谷に「AREUM BAGEL(アルムベーグル)」もオープン。穀本氏が韓国出張の際によく食べていたという「韓国ベーグル」を日本で広めたいと、やはり阿佐ヶ谷にいい条件の物件が出てきたことで出店が実現した。
韓国のベーカリーにレシピ監修を、韓国風カフェなどを得意とするデザイナーに空間づくりを依頼した。
筆者も初めて「韓国ベーグル」なるものを知ったが、いま韓国ではカフェ文化と結びついてベーグルがじわじわ人気らしい。「この流れはいずれ日本にもくると思います。日本のベーグル店は小規模な個人店が多く大手は少ない。そこに入り込む余地はあるとにらみました」(穀本氏)。

韓国からの輸入トレンドというと“流行りもの”感が強いが、渋谷や原宿のようなトレンドに強い街でなく、あえて生活感ある阿佐ヶ谷の商店街に出店しているのもキモだ。
「渋谷や原宿に出せば間違いなくヒットするとは思います。ただ、そうした立地は日本に数えるほどしかない。一方でこの阿佐ヶ谷のような生活圏の立地は地方含めたくさんある。ここでうまくいけば展開の可能性は大きい」(穀本氏)。

「AREUM BAGEL」では平日450~500個、休日は600~700個のベーグルが完売し、直近7月の月商は税引き後(以下同)で600万円ほど、利益率は45%あるという。
「竈門ご飯 一穀」は10坪弱の店内で月商700万~750万円。これは飲食店経営においてかなり優秀な数字だ。
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