偏差値が20以上も上の大学に入れた例も!一発逆転も可能な《年内入試》、そのリアルと具体的な対策を“河合塾ベテラン講師”が明かす

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――華やかな実績が必ずしも良いというわけではなく、ひとつの興味・関心を深く追求する取り組みが高く評価されるのですね。

何かひとつ尖った部分がある人が強いですよね。前編でもお話ししましたが、年内入試に向いている学生って、主体的に動いて積極的に物事にコミットするアクティブなタイプの人と、コツコツとひとつの興味を掘り下げて突き詰めていくマニア気質な人の大きく2タイプだと感じています。

大学の先生は一緒に研究ができる学生を求めているので、「この子なら向いていそうだな」と思ってもらうことが合格につながるでしょう。

高校生は最強の肩書

――そのほかに、高校生活でやっておくべきことはありますか?

高校時代は、学校と家の往復になってしまいがちですが、なるべく外とのかかわりをたくさん持っておくことが大切だと思います。

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学校で禁止されていなければアルバイトなんて最高ですよね。お客さんからクレームが入ることもあるし、店長から怒られたり褒められたりすることもある。そういった経験が人間性を深めていきます。

それに、高校生という肩書って最強なんですよね。いきなり「訪問に行きたい」と企業や大学に電話しても大抵受け入れてくれますし、面白がってくれます。いろいろな世界にどんどん飛び込んでみてください。

また、本を読んだり映画を観たりするのはもちろん、マンガでもアニメでもいいのでメディアから情報を吸収したりするのも大切です。そういった体験や知識は、受験にも人生にも活きてくるでしょう。

――スケジュール管理や受験生の健康管理などでは、保護者の力も必要ですね。

私が見てきた中で感じているのは、保護者は、自分の子どもの能力を低く見積もりがちだということ。学生本人も自己評価が低い子が多いと感じます。

ですが、どんな子もユニークな興味・関心を持っていて、伸ばすべき部分を持っています。ですから、保護者はむやみに子どもを否定しないであげてほしいです。

たとえば面接の練習に付き合ってあげたとしても、やたらとダメ出しをしたり評価をしたりしないこと。「あなたならできる!」と子どもの力を信じて伸ばしてあげてください。

中塚 光之介 河合塾講師、大正大学専任講師

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なかつか こうのすけ / Konosuke Nakatsuka

大阪府出身。早稲田大学卒業後の1993年から河合塾にて添削指導を行う(人文教育系、社会科学系、医系など)。2000年からは、すいどーばた美術学院で芸術系小論文、2001年からは、新宿セミナー(現・ena看護)で看護系小論文の指導を行う。2003年から河合塾小論文科講師となり、医系小論文、文系小論文、帰国生入試小論文を担当する。医系テキスト、全系統テキスト、全統論文模試、全統医進模試プロジェクトチームにも参加。また、総合型選抜・学校推薦型選抜対策全般(提出書類、面接など)の指導も行う。担当する小論文対策講座はいつも満席状態。夏期、冬期講習は申込み開始後、即締切となるほどの圧倒的な人気を誇る。著書に『採点者の心をつかむ 合格する看護・医療系の小論文』『採点者の心をつかむ 合格する志望理由書』『採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[医歯薬/看護・医療編]』『 採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[社会科学編]』『採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[人文・教育編]』『採点者の心をつかむ 合格する小論文の書き方』『採点者の心をつかむ 合格する看護・医療系の志望理由書・面接』(いずれも、かんき出版)がある。

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