偏差値が20以上も上の大学に入れた例も!一発逆転も可能な《年内入試》、そのリアルと具体的な対策を“河合塾ベテラン講師”が明かす

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――続いて「志望理由書」の書き方についてもポイントを教えてください。

まず大事なことは「その大学のことを調べる」ことですよね。どの学問分野についてどのように関心があるか、その大学でどのようなことを学びたいかを書くことからスタートです。そして、前編でお話しした「ラブレターを書くように」書く。大学のすばらしい点と、自分の特徴をアピールし、大学にとって自分は必要な人材であることを伝えるのです。「面接」も、基本的にはこの「志望理由書」をもとに質問されます。

華やかな活動実績よりも評価される取り組みとは

――「面接」のコツについても教えてください。

まずは志望理由、そして、自分の身の回りの興味・関心・人間関係や、高校時代のこと、高校以外での経験、そういったことを棚卸して整理しておくことですね。志望する学問分野の知識、ここ1年くらいの社会的なニュースなどもひととおり頭に入れておきましょう。

大事なポイントは、できるだけ具体的に話すこと。ぼんやりとした全体像や一般論を話すのではありません。映画に例えると、全体のストーリーではなく、「あのシーンのここが良かった」とピンポイントで具体的に伝えるイメージです。

書類として「自己アピール書」が必要な場合も同じく、面接でアピールする点を聞かれたら、「部活を3年間頑張りました」ではなく、部活でどんなことがあってそれによってどのようなことを学べたか、できるだけ具体的に述べましょう。

――活動実績は、どのような活動で実績を積むと良いですか?

大学・学部によって求められる要素が違うと思いますが、ボランティアや海外研修など、学校の外の社会とのつながりがある経験が望ましいですね。また、大学主催のワークショップもあります。ユニークなところでは、高校生のためのキャリア支援プロジェクト「ディスカバ!」というプログラムがあり、桜美林大学が主催でありながら、他校に出願する際の活動実績として使用できるという取り組みです。

ただ、1、2回ボランティア活動をした、というのではなく、目指す学部・学科につながるような活動をライフワークのように続けてきたというストーリーが大切になります。

また、特別な経験である必要はなく、高校の探究学習でもいいですし自主的にでもいいので、先ほどのカフェマニアの学生の例のように、自分の好きなことをとことん突き詰めて探究してきた取り組みは高く評価されますね。

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