「高校不登校→2浪」高校は受け直し…どうしても早稲田に行きたくて明治で2度の仮面浪人をした彼が振り返る戦略ミス

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前年度までの失敗を「戦略ミス」と気づいたこともあり、この年は猛然と追い込みました。

戦略ミスに気づいて軌道修正

「1浪目と2浪目は戦略を練っていたつもりだったのですが、結果として戦略ミスでした。当時の僕は、英語が嫌いだったので、英語の試験を回避するために国語と世界史の2科目だけで受験できる英検利用の入試方式で受験しようと考えていたんです。実際、早稲田はそれで受けていたのですが、国語と世界史でかなり高得点を取らないと受からないということに気づかなかったのです。2浪目のときに受けた早稲田の文学部は、国語と世界史でトータルで8割取れたけど落ちたので。たまたまそうなっているというより、募集人数が少ないのにたくさんの人が受けるから統計的に高得点勝負になることが決まっていたんです」

この失敗を踏まえて、3浪目は早稲田の英語に真っ向から立ち向かっていったそうです。

こうして迎えた勝負の3浪目、misatoさんは早稲田大学の文学部・文化構想学部・社会科学部・教育学部国語国文学科と人間科学部の5学部を受験。おさえで上智大学の文学部を受験しました。

受かっているかわからないまま入試が進んでいったそうですが、なんとか教育学部国語国文学科と、上智大学の文学部に合格をもらって受験を終えることができました。

「(受かったときは)大号泣しました。やっと終わった、念願の早稲田に入れるという気分になりました」

ボロボロになるまで使った山川の世界史用語集(写真:misatoさん提供)
ボロボロになるまで使った山川の世界史用語集(写真:misatoさん提供)

こうして3浪で早稲田大学教育学部国語国文学科に入学したmisatoさん。

浪人してよかったことを聞くと、「自分の中で圧倒的に大きな成功体験を積めたこと」、「人に覚えてもらいやすくなったこと」、頑張れた理由については、「戦略を練って、試行錯誤できる受験勉強が楽しかったから」と答えてくれました。

「自分は到底早稲田に入れる器ではありませんでした。でも、大逆転を成し遂げたという成功体験のおかげで、大学生活や、社会人になってからも頑張ることができていると思います」

また、浪人して変わったと思うことについては行動面では「逆算思考が持てるようになった」、精神面では「達観できるようになった」と答えてくれました。

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