二階堂ふみを射止めたカズレーザー、世間体を超越した“ブレない生き方”のすごみ
ただ、単なるインテリキャラのタレントならほかにいくらでもいる。その中でもカズレーザーは抜群の安定感を持っていて、息の長い活躍を続けている。彼だけが高く評価されているのは、いわゆる「インテリキャラ」にとどまらない魅力があるからだ。
彼が初めて広く知られるきっかけとなったのは、2015年の『M-1グランプリ』で決勝に進んだことだ。金髪で真っ赤な衣装のカズレーザーと、130キロ超の巨体を誇る安藤なつの2人から成るメイプル超合金は、その見た目だけでも強烈なインパクトをもたらした。
外見だけではなく、漫才の内容も「規格外」だった。カズレーザーは「食べ放題で元を取るにはもうレジの金抜くしかないね」と唐突に言い放ったり、漫才の途中で「俺コンビニ行くけど何か要る?」と言って退場しようとしたり、飄々とした態度で脈絡のないボケを放ち続けた。
独特のボケを視聴者が評価
相方の安藤が怒りながらツッコミをいれると、カズレーザーが彼女をなだめるような調子で「まあまあまあ、話の通じる相手じゃないんだから」と他人事のように言ってみせた。
文脈などお構いなしに自由に振る舞い、微笑みながらボケを連発するカズレーザーのキャラクターは鮮烈な印象を残した。審査員の点数は伸びなかったものの、視聴者からは高く評価された。これをきっかけにして、メイプル超合金の2人にはテレビの仕事が次々に舞い込んだ。そんな中でカズレーザーという個人にも少しずつスポットが当たるようになっていった。
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