人が死なない防災 片田敏孝著
東日本大震災時に大津波に襲われた岩手県釜石市。しかし、小中学生の生存率99・8%を記録した。なぜ、これだけの高い率で生き残ることができたのか。そこには釜石市の危機管理アドバイザーを務めてきた防災研究者の著者が長年行ってきた防災教育の成果があったという。
釜石の児童・生徒の主体的行動と、当地で取り組んできた津波防災教育について紹介。東日本大震災の経験から見えてきた、人々の意識や国の防災の課題を浮き彫りにするとともに、学校における防災教育の重要性を説く。
行政主体の防災に国民が頼りすぎており、責任を他者に求める意識を変えないかぎり自分の命を守ることはできない、と警鐘を鳴らす。
集英社新書 798円
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