≪文字遊戯≫世界のすべてが漢字で構成されたゲームの衝撃 Nintendo Switch向けに配信された独特のシステムとは?

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中国語で作られていただけあって、日本語にするには3年もの歳月がかかったという。表示されている文章のなかで特殊な仕掛けが発生するゲームなので、ただ翻訳しただけでは成り立たず、ギミックごと変更しているものもあるようだ。

本作の主人公は「我(わたし)」。ひょんなことから勇者に選ばれ、姫を救うために魔龍(ダークバハムート)を討伐する冒険に出ることになる。

まるでRPGのような設定ではあるが、ゲームジャンルとしてはパズルである。文字を消したり動かして文章を変え、意味を変化させることによって現実も変えてしまうといった独特のシステムになっている。

ゲーム画面
「不信感」の「信」を下の行に移動させることにより「自信」といった単語を作り出し、文章の意味を変える、といったパズルが展開される(画像:任天堂公式サイトより)

たとえば「閉じ込められたのではないか?」といった文章があれば「か」の部分を消すことで「閉じ込められたのではない」(閉じ込められていない)といった文章にでき、同時に周囲の環境もそれに応じて変化するのである。

漢字が分離・合体!「文字を使うこと」を深掘り

真の意味で「テキストで構成されているアドベンチャー」となっており話題を呼んでいるが、文字をグラフィックにしたのは本作がはじめてではない。

記号・文字がアイテム・敵を表現しているRPG『Rogue』は特に有名だし、フリーゲームなどであれば漢字をグラフィック表現として活用したタイトルは存在する。

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