「十数年前までほとんど人が住んでなかった」「今でも外国人客は降りない」…。湾岸でも”地味な街”だった「有明」の洗練の歴史

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お台場は、観光客や買い物客であふれている。「有明ガーデン」へ行ったあと、「ダイバーシティ東京 プラザ」を訪れたが、平日でもかなりにぎわっていた。一瞬、自分が海外に来たのではと錯覚するほど、外国人観光客も多い。

ダイバーシティ東京 プラザ
「ダイバーシティ東京 プラザ」は観光客と買い物客でにぎわう(筆者撮影)

さらに反対隣の豊洲は、以前の記事で紹介したように、2006年の「ららぽーと豊洲」オープンを皮切りにタワマンが建設された。今ではすっかり、ファミリーの街として定着した。

ららぽーと豊洲
豊洲の街を変えた「ららぽーと豊洲」(筆者撮影)

有明は、そんなお台場と豊洲の間で影を潜めていた。「江東区の世帯と人口(住民基本台帳による)」によると、有明の人口は2009年4月に1000人を超えたが、このときすでに豊洲には9809人が住んでいた。

人口が増える有明の開発者に住友不動産が抜擢

2010年、公募によって住友不動産が一画を開発することに決まる。

湾岸の中で一歩後れを取っていた有明にもマンションが開発され、徐々に人口を増やしていく。2011年には人口が約4300人にまで増え、小中学校が開校した。

有明ガーデン
「有明ガーデン」の隣にある有明小学校・中学校(筆者撮影)
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