参政党の「日本人ファースト」よりもすべての有権者に響く、「まともな政党」が次の選挙で導入すべき「政策キャッチコピー」と「経済政策」を提言する

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なぜ、こんな単純なことが、多くの有識者、エコノミストにわからないのか。それは21世紀の経済は、20世紀の経済とはまったく異なっていることに気づいていないからである。

21世紀の経済成長には生産効率向上とコスト削減が重要

20世紀はケインズ経済学に象徴されるように、需要不足の経済であった。その中で、需要をどうやって生み出し、失業を減らすか、ということであった。21世紀は、供給不足の経済である。どのようにして、効率よく必需品を生産し、生活コストを引き下げ、余裕をもってそのほかの経済生活を送るか、に変わっているのである。

すでに個別では気づいている。オイルショックはその始まりだったが、オイル以外もすべて不足するようになったのが21世紀である。「BRICs」、とりわけ中国によって、すべてのものが品不足になった。だから、21世紀に入ってすぐに、食料・資源が高騰、資源国、農産品輸出国が強くなったのである。

また、世界で少子化が進み、世界中で人手不足になっている。よって、コロナ禍に陥るまで気づかなかったほうがどうかしているが、エッセンシャルワーカーの不足、つまり、本来自分でやるべきことを、面倒だから、貴族が召使に押し付けていたように、一般大衆が、貴族気取りになり、必需サービスを単純労働という形で、貧しい人々、後進国の人々に押し付けてきたのだが、それをやってくれる人がいなくなった、やる人間が不足していることに気づいたのである。

いまさら自分ではできないし、頼む人もいない。だから、外食サービスは値上がりし、デリバリーもチップも値上がりしたのである。これからは、経済成長のためには、生産効率を上げること、コストカットが重要なのである。人は常に不足するからカットされる心配はない。AIもプラスでしかない。

これらの経済構造の話は、小難しい専門家用の話で、キャッチコピーの背後に隠さないといけないから、次回以降に回すとしよう。要は、21世紀は、20世紀とはまったく別物であり、政治はエンタメ化し、経済は、効率化、コスト削減こそが富と成長(豊かさという成熟)をもたらすものに変わったのである。

ただし、政策ブレーンは21世紀には不必要になったので、この提言も日の目を見ることはないだろう(本編はここで終了です。この後は競馬好きの筆者が競馬論や週末のレースを予想するコーナーです。あらかじめご了承ください)。

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