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「タワマン住民は、祭があることすら知らない人もいる」 徳川家康が漁師に与えて400年の中央区・佃。“タワマン林立”で旧住民が語る変化

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大祭は8月に行われるのだが、その1カ月ほど前の干潮時に住吉講の講員が中心となって掘り出す。江戸時代から続く神事だ。

2023年の抱木の掘り出し作業(写真提供:田村祥二さん)
タワマンを背景にはためく佃祭のシンボル「大幟旗」(写真提供:田村祥二さん・2023年撮影)

「ほかにも作業はたくさんあります。そうしたいろいろなことに参加していただけるのなら、我々はとにかくウェルカムなんです。だけど、講員は年々減少しているのが実情です」(横島さん)

そうした説明をする横島さんの顔を見て、長老格の田中修さんが目を細める。粋な口ひげと、ねじり鉢巻の陽気なおじさんだ。

「おまえたちの世代が、そうやって祭のことを語れるようになったってことに、俺は感動しているよ。彼が言うように講員は減っているけど、まだまだ大丈夫だなぁって、思えてきた」(田中さん)

同じく長老格の中澤晴生さんも口をそろえる。

「本当にそう思うよ。でもさ。やっぱりここにタワマンができ始めたころに、少しずつ街の様子が変わってきたのは仕方ないことだね。新しい住民は祭があることすら知らないって人もいるらしいから」(中澤さん)

決して閉鎖的なワケではない

前出の田村さんはこう言う。

「こうやって話すと、閉鎖的な地域だって思われてしまうかもしれないけど、そんなことはないんですよ。タワマンだろうが、それ以外のマンションだろうが、私たちは大歓迎です。

でも、時代が変わってきたというのはやっぱりある。それでも我々はこの地域の文化を守っていきたいと考えています」(田村さん)

堀端のテント。皆さんとてもいい人でした(筆者撮影)

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