《77歳の日本人留学生》還暦後「中国に9回留学」!愛称は“おばあちゃん”、21歳の友達もできた…会社員だった彼女が中国留学を決めた理由

村田厚子さん(77歳)はとにかく明るく、底抜けに元気だ。
60歳までは会社員と家庭主婦を両立して過ごしてきたが、還暦を迎えてから外の世界に目を向け、中国留学は延べ9回に及ぶ。

7月下旬、村田さんは半年間の留学を終え、中国南部にある廣西省桂林陽朔の語学院から帰国した。そのタイミングで、筆者は彼女に話を聞いた。
中国では、彼女は最年長の日本人留学生かもしれない。だが年齢をものともせず、彼女は自らの言動で「人生はいつでも拓ける」と教えてくれた。
どう楽しむか、どう充実させるか――その答えは、彼女の生き方そのものにあった。
万里の長城を走破したくて中国へ
村田厚子さんの初めての中国の旅は、驚きと不安に満ちたものだったが、その一方で農村の人々の温かさにも触れることができた。
きっかけは2010年。偶然知った「万里の長城マラソン大会」に心を動かされ、写真でしか知らない城壁を走破したい欲望にかられた。村田さんは思い切って中国へ行き、マラソンにチャレンジ。しかし、平坦な道のない過酷なコースのため、途中で棄権した。
その後、彼女は一人でしばらく中国に滞在することを決意。長城のふもとの農村を歩きながら、宿を探した。
行き当たりばったりで見つけた旅館で、紙に書かれた料金を見て「高い!」と思ったものの、中国語がわからず、交渉もできないままチェックインした。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら