「年金だけ生活」は月6万7459円の赤字!? 投資初心者でもできる“埋め合わせ戦略” 5つのステップで、老後の家計赤字を乗り切る

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STEP1 1株投資サービスを活用して少しずつ買う

ここからは、株式の具体的な買い方についての一案を紹介していきます。

株式のリスク(振れ幅)は大きいので、投資初心者の方は少しずつ買って相場に慣れていくことを大切にしましょう。どうせなら一気に買いたいと思うかもしれません。

しかし、相場に慣れていない状態で暴落が発生すると、心理的な負荷は甚大で投資を続けられなくなってしまう恐れがあります。投資が続けられなくなってしまっては、元も子もありません。投資は長く続けることが最も大切です。焦らずとも長く続けていれば、リターンはついてくることを覚えておいてください。

まずは金融資産を把握する

さて、まずは自分がどの程度の金融資産を持っているかを洗い出しましょう。金融資産の把握ができたら、そのうちの何%を投資に回すかを決定します。これは「100-自分の年齢」の値と同じ%だけリスクをとるようにします。

現在40歳であれば「100-40」で60%分だけ株やJ-REIT(不動産投資信託)などのリスク資産を買い、残りの40%は現金や個人向け国債などの安全資産で保有するということですね。これで自分が投資できる金額を把握することができました。

次に自分が投資できる金額をどのように振り分けるかです。最初は相場に慣れることが大切ですので、本書で紹介する15銘柄の株式を1株ずつ買っていきましょう。

日本の株式市場では100株単位(「単元株」と呼びます)でしか株式を購入できないことがほとんどです。しかし、ネット証券などでは「1株投資」(「単元未満株」とも呼びます)サービスを提供している会社が多く、このサービスを利用すれば、1株単位で株式を市場外で購入することが可能です。

配当も保有する株式数に応じて、1株から支払われるので、少額資金しかない投資家が多くの銘柄に分散投資するためには非常に便利な制度です。ぜひ活用しましょう。一方、J-REIT(不動産投資信託)は1口当たりの投資金額が大きいため、まずは株式への投資を優先してある程度のポートフォリオを構築してから、J-REITへ投資するようにします。

なお、大手のネット証券(SBI証券や楽天証券)の1株投資サービスは1株ずつ投資しても手数料は無料です。売買手数料がかからない証券会社を利用するようにしましょう。

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