「年金だけ生活」は月6万7459円の赤字!? 投資初心者でもできる“埋め合わせ戦略” 5つのステップで、老後の家計赤字を乗り切る

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

税金や社会保険料などはいったん置いておき、物事を超シンプルに考えてみましょう。年金収入が月額23万2784円、消費支出が月額30万243円だとすると、毎月6万7459円の赤字となります。

65歳から年金生活を始めて85歳まで20年間生存した場合は、月6万7459円×12カ月×20年=1619万160円が不足します。仮に95歳まで生存すると30年間で、2428万5240円が不足することになります。

金融庁は2019年6月に金融審議会市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」を公表しています。この報告書の中では、老後20年〜30年間で約1300万〜2000万円が不足するという試算をおこなっています。世間を騒がせた、いわゆる「老後2000万円問題」です。

当時は話題となりましたが、都合の悪い真実なのか、平均値と個々の事情とは異なるというような、およそ本質とはほど遠い批判にさらされて、最近は耳にすることがほとんどなくなりました。

あれから6年が経ちましたが、状況は何も変わっていません。それどころか、インフレが進んで2000万円では到底足りないことが想定される状況となっています。

現実を受け入れ、年金だけでは生活できないと認める

「そのような状況で生活できるはずがないじゃないか!」と思うかもしれません。しかし、これが日本の現実であり、将来的にほぼ確実にやってくる未来です。多くの人がよりよい人生を歩むうえで大きな課題となっており、見て見ぬふりはできません。年金だけでは生活できないと認めることが、はじめの一歩です。

本記事では、この課題を解決するためにどのようなことができるのか、具体的で再現性のある手法を紹介していきます。読者のみなさん一人ひとりが、各々の置かれた状況に応じて対策を講じ、お金の心配をする必要がない豊かな人生を歩めるようにとの想いを込めて執筆しました。

次ページ株式の具体的な買い方
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事